とある電気工事店のおはなし

熊本市内にある、とある電気工事店の社長からお聞きしました。
ある日の夜、全く知らない、山鹿市のとある会社の工場から『今電気系統が故障し、作業ができずに困っている。あちこちの工事店にあたってみたが、社員が,みんな帰ってしまって、どこも相手にしてくれない。何とかならないでしょうか。電話帳で調べて電話しました』との電話があったそうです。
もちろん社員は皆帰って、誰もいません。そこで社長は自ら、夜中熊本市から山鹿市まで出向き修理をしてあげました。修理代は15,000円だったそうです。
それから数ヶ月後のある日、その会社の社長からこんな電話を頂いたそうです。『この間は、たいへんお世話になりました。おかげで助かりました。実は近々新工場の建設を予定しています。よろしければ、その電気工事をやっていただけないでしょうか』・・・と。何と、その工事代は、8,000,000円だったそうです。
このお話を聞いて、改めて思いました。
商いは、「人と人のつながり」、「信頼」の後からついて来るもの。
商いは、「お客さまが、今困っていること、欲していることに、即、応えること」なんだ・・・と。