ダチョウのおはなし

空を飛べないダチョウは,生存競争の厳しいあのサバンナで生き残るために、驚くほどの知恵を持っています。
天敵から身を護るために、足の長さ1メートル、地面の草を食むための長い首、時速70キロメートルの早い足。
天敵達がえさを求め移動した後の乾季(9〜11)に産卵、子育て
乾季中の堅い植物を消化する為の長い消化管、石を食べ、石で堅い植物をすり潰し、消化するそうです。
ダチョウはハーレム(オス1匹、メス5匹)を形成し、メス5匹が繁殖期に闘い、勝った者が晴れて世継ぎを残すママとなります。
他のメスの卵は天敵であるエジプトハゲワシ(石を使って、大人が2人乗っても割れない厚さ2ミリの卵を割ります。道具を使う唯一の鳥)からママの卵を護る為のおとりです。
中央がママのたまご、周囲がおとりのたまご、ハゲワシは外から襲う
昼間、気温50度のなかメスが交代でたまごを温めます。夜はオスが温めます。オスが移動しなくていいように巣は一つです。
乾季が過ぎ、天敵達がサバンナに戻ってきた時が巣立ちの時です。「その時」までに、「ひな」になれなかった卵は残したまま移動します。
圧巻は、巣を移動した後、他の群れのママ同士が「ひな」の奪い合いをします。ひなの数が多い方が、我が子が天敵から襲われる確率が減るからです。
それでも、1歳まで生き残れる確率は2割だそうです。
自然界の生き物たちは、種族を保存する為に、天敵から我が子を護るために、また自らが生き抜く為に、天敵のみならず身内とも凄まじい闘いをしながらも、協力しつつ生き抜いています。
そして何よりも、その「知恵」には驚嘆します。
自然界の荘厳さ、潔さ、を思い知らされました。
(NHK地球・ふしぎ大自然より)